「熊本ラーメンもっこす」の「納豆ラーメン」

おでかけ

たまたまテレビで目にした名古屋栄「熊本ラーメンもっこす」の「納豆ラーメン」。キワモノ系と思いきや、スープを覆い隠す「ふわとろ」のきめ細やかな泡。注文が入るとブレンダーで丹念に泡立てているそう。リポーターの人がとても美味しそうに食べている。いつの日か必ず行こうと、心のメモ帳に強く刻み付けた。

そのほんの数日後、娘からFUJIなごや科学館(名古屋市科学館)へ「特別展―生命史のビッグファイブ」を見に行きたいとリクエストがあった。

4億4500万年のスケールに圧倒された日|「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」
地球にやさしくとか、地球を大切にとかいうが、地球はそんなヤワじゃない。ヤワなのは我々が命を繋いでいくための環境と、そこに生きる私たちだ。そんな私たちが抗えるものなどたかが知れている。どんなに科学が進歩したところで人間の英知など天変地異に比べ…

FUJIなごや科学館と「熊本ラーメンもっこす」との位置関係を調べてみるとすぐそこ。これこそが運命。僕は「昼食は納豆ラーメン」と高らかに宣言した。

さて、ついに実食。オフィス街の日曜なので店は混んでいない。僕はもちろん納豆ラーメン。納豆嫌いの家内と食べ物に関してはとっても保守的な娘は普通のラーメン。

食券を買って待つこと少々、ついに「納豆ラーメン」が目の前に運ばれてきた。

テレビで見た通りのきめ細やかな泡と刻み海苔と焦がしにんにく。あえてチャーシューなどの重いトッピングを入れない潔さが、納豆とスープの一体感を際立たせている。

いや、これは美味い。

納豆特有の糸を引く強い粘り気はまったくなく、クリーミーでまろやかな口当たり。豚骨スープと織りなす意外なほどに上品なコク。これはクセになる。

こんなことを言うと怒られてしまうかもしれないが、我が家の家訓のひとつに「ラーメンのスープを平らげてしまってはいけない」というのがある。美味しい美味しいと食べている僕に、案の定「全部飲むなよ」と娘からの厳しいチェックが入った。チラチラとこちらを伺う娘の視線を感じながら、スープに隠れた納豆を最後まで丹念に拾い上げた。家訓には逆らえない。僕は後ろ髪惹かれる思いで席を立った。